1日2€のドイツ人 -2-

私)”そういえばいまはどの辺りに住んでいるの?ご両親と三人で部屋借りたの?”

 

トリスタン)”いまは大学から歩いて20〜30分位のところに住んでるよ。山を越えてこないといけないから、疲れるんだ。 両親?車に泊まってるよ。”a

 

 

“車に泊まってる”!? 

彼がこのサマーコース終わるまでの1ヶ月、ご両親は車で生活するってことなの?なんなのそれ。しかも観光はお金がかかるから、しないっていうし、何のためにわざわざここまで来たんだろう。ただ単純に過保護な両親なのかな、、、とか不思議の渦に巻き込まれた気持ちでした。

 

 

また別の日に、私はあることに気づきました。

ある日、私がクラスの子達と学食で昼食を食べていると、一緒に座ってもいい?とトリスタンが声を掛けてきました。

みんなに彼を紹介して、席に着くと彼は長いバゲットとパックに入ったチーズをリュックから取り出しました。そのパンは少し食べかけだったので、もう先にお昼食べかけていたの?わざわざ私を見つけて席を移動してきてくれたの?と聞くと、

 

“ 違うよ。朝に食べたんだ。このパンは1日分なんだよ。毎日この一番安くて大きいパンをかってチーズを挟んで食べるんだ。そして俺は1日2€以下で生活しているんだ。賢いだろ?”

 

その場にいた私たちは反応に困ってしまった。笑

できれば毎日三食同じものは食べたくないし、栄養面とか大丈夫なのかなとも心配になった。

 

 

また違う日の夜、街の中心にあるサンタクルス教会の近くで友達とワインを飲んでいるから来てよ、と誘われた。

私も友達と食事をしちょうど帰るところだったので、一杯だけならと思って教会に向かった。

あのトリスタンがバーにいるってこと?たまには自分へのご褒美ってことなのかなとか考えていたけど、彼は裏切らない男だった。

 

教会の目の前に座り込み、紙パックの2Lで1€以下のワインを飲んでいた。

友達と行って紹介された中国人の男の子がいうには、よく二人で割り勘して、色々な所で一緒に飲んでいるんだとのこと。

しかも到着したころには、彼らは結構良い具合にできあがっていて、声も大きかったし正直恥ずかしかった。笑

 

日本版だと、境内で外人3人が格安の日本酒飲みながら騒いでるって感じですよ。

 

 

そしてイッツァのお家でのバーベキューパーティーへと繋がります。(前置きが長くてすみません><;)

どこからこのパーティーの話を聞いたのは分からなかったけど、私が彼女の家に到着するとトリスタンと先日あった中国人の男の子がすでにいた。

二人は例のごとく先日と同じ紙パックのワインを一つ持ってやってきたんだということを他の友達から聞いた。

 

私がカロル達と到着した時は、23時前。

まだ全員揃っていたわけではないので、火を起こしたり、他に何か手伝えることをして他のみんなを待とうということになった。

 

ただ彼ら二人は手伝いもせず、”腹が減った。食べ物はまだなのか!”といった態度をとっていた。

 

そしてパーティーが始まってからが凄かった。普段から十分な食事を取っていないからなのか、野獣の様な勢いでお肉を食べ始めた。その場には沢山の人がいたのに、お肉が焼ける度に一番にかき集めて食べていたので、周りは引きまくり。

終いには、”誰だよ!こいつら呼んだやつ!!”

なんて言われたり、

”まわりに気が使えないなんてサイテー”

と言われてしまった彼らは、

”俺たちだってちゃんとワイン(二人で一つ)持ってきたんだから文句ないだろ!!”

と言ったんです。全員絶句。呆然。虚しく流れるラテン系音楽。

 

 

そしてもちろんチップも置いていくことなく、お肉がなくなった頃に2人は帰っていったらしいです。(この時私はキッチンで違う料理作ってたので、彼らが帰ったのは見ていない)

 

 

私が中庭に他の料理を持って戻ると、スペイン人の男の子が

”実はお肉隠してました〜♪焼くぞ〜!!”

といってどよんと雰囲気を払拭てくれて、残りのみんなで朝方5時まで楽しみました^^*